日本へ来る留学生の多くは、まずは日本語学校へ入学し、日本語をしっかり勉強したあと、大学へ行ったり、専門学校へ行ったり、就職したりすると思います。では、留学生として日本に来るための、最初のステップは何でしょうか?観光ビザで日本に来て、日本語学校へ入学して、学生ビザに変更できるでしょうか?
ここでは、日本語学校で勉強するために、どうやって学生ビザを取得するか、見てみましょう。
1.学生ビザの申請には事前準備が必要
日本語学校で日本語を勉強する学生として日本に来るためには、まずは自分の国で、日本語を事前に勉強する必要があります。その目安としては、「日本語能力試験N5級以上の日本語能力を有すること」と決められています。これは、日本語を150時間程度学習し、初歩的な文法、800字程度のことばを習得し、日常生活の限られた場面や話題において、最低限の会話ができ、ひらがなやカタカナで書かれた、やさしい文章を読んで、理解することができるくらいのレベルです。
また、学校によって、入学できる基準が定められているので、事前に確認が必要です。多くの学校では
- 自国で通常の課程による12年以上の学校教育を修了した人、またはそれと同等以上の学力を認定する検定に合格した人
- 勉強する意欲がある人
- 留学期間中の経費支弁能力がある人
といったようなことが求められます。
2.学生ビザの申請手続きについて
2-1 自分にあった学校探し
自国で日本語を勉強し、日本語能力試験N5相当の日本語能力を身につけるのと同時に、どんな学校があるのか、前もって、自分でリサーチしておきましょう。住んでみたい街で学校を探してみるのもいいですし、学費がリーズナブルな学校、生活費が安くてすみそうなそうな、田舎にある学校など、自分の希望する条件で、探してみましょう。また、コースの途中でキャンセルした際に、お金がかえってくるかなども、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。また、入学の時期は通常年2回、学校によっては年4回で、募集期間が学校によって異なるので、こちらも早めに確認しておきましょう。
2-2 申請手続きの流れ
申請の手続きの流れは、だいたい、こんな感じです。
1.願書とその他の必要書類を学校へ送ります
2.学校から、願書受付の連絡がきたら、入学できるかどうかをチェックしてもらうため、学校に、選考料を支払います
3.学校が、書類審査と面接(インターネットでやったり、あなたの国で直接やったり、学校によって違います)により、入学を許可するか、判断します
4.入学許可となったら、学校が、あなたに代わって、入国管理局に、学生ビザのための在留資格認定証明書の交付申請をします
5.入国管理局の審査で、あなたが、学生として日本で勉強する資格があると認められたら、「在留資格認定証明書」が交付され、学校に送られてきます
6.「在留資格認定証明書」が交付されたら、学校から連絡がくるので、学費などのお金を支払います
7.入金が確認できたら、学校から、あなたに、在留資格認定証明書と入学許可書が送られてきます
8.在留資格認定証明書と必要書類をもって、あなたの国の、日本大使館または領事館で、学生ビザ(日本語では留学ビザといいます。)を申請します
9.学生ビザを受けとったら、日本へ入国します
2-3 日本に来たら- アルバイトは週28時間まで
学生ビザは、勉強することが目的で、日本に滞在するビザなので、基本的には、働くことはできません。ただし、「資格外活動許可」というアルバイトができる許可をうけたら、週に28時間まで、働くことができます。(くわしくは、こちら)夏休みなど、長期の休みのときには、1日8時間まで、働くことができます。でも、中には、制限時間をこえて、アルバイトをする留学生がいます。学校も休んで、アルバイトばかりして、お金を稼ごうとする人もいます。でも、これは法律違反です。見つかったら、退去強制されたり、在留期間の更新や、在留資格の変更が認められず、帰国することになります。
アルバイトして、お金をたくさん稼いで、その時はいいと思うかもしれません。でも、もしあなたが、将来日本で就職して、日本で生活していこうと思った時、制限時間をこえてアルバイトをしていることがわかったら、在留資格変更を認めてもらえない可能性が高いです。ですから、制限時間を守って、アルバイトをしてください。あなたのためです。
2-4 できたら資格をとろう!
日本語を勉強している間、できたら、がんばって、日本語能力試験を受けてみましょう。
N2をとることができたら、日本でも、自分の国に帰ってからでも、就職に有利です。N2は難しいですが、N3よりも、ぐっと仕事の幅が広がります。将来への投資と考えて、とにかく頑張って、試験をうけてみましょう。きっと、あなたの役に立ちます。
3.日本語学校で2年間勉強したら
学生ビザで、日本語学校で勉強できるのは2年間です。その後は、就職の時に役立つ専門士の資格が取得できる、専門学校へ行ったり、大学へ行ったり、人によって様々です。その際は、在留期間の更新許可申請をして、引き続き、学生ビザで、日本に滞在できます。
もし、自分の国で、大学に行っていて、大卒の資格があれば、その資格をもって、就職先を探し、学生ビザから、就労ビザに変更することも可能です。
Visa Navi Japanができること
学生ビザの取得については、お手伝いすることはできませんが、就職先が見つかって、学生ビザから、就労ビザに変更するお手伝いはできます。
もし:
- 就職先は見つかったけど、どうやって就労ビザに変更したらいいかわからない
- 就職先のひとも、やり方がわからなくて困っている
- やり方はわかっているけど、失敗して、不許可になったらどうしよう
こんな時は、Visa Navi Japanにおまかせください。お客さまの希望するサービスを提供します。
就職先の社長さんと、一緒に話をして、どうやって申請の手続きを進めていくのがいいか、一緒に考えて、行政書士として、書類の作成から入国管理局への申請手続きを代わりに行います。
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もし、学生ビザから、就労ビザに、在留資格変更許可申請をするのを、お願いしたいという方、お問い合わせページのフォームを使って、なんでも相談してください。
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